言語学を身近に感じていただける映画「舞子はレディ」 - 明海大学大学院応用言語学研究科

 この映画でも私が特に面白いと感じたシーンがあります。言語学者(専門は方言学)として登場するセンセ(長谷川博己)が初めて主人公、春子(上白石萌音)の方言を聞いたときに

津軽弁と鹿児島弁のバイリンガル!?」

と言い、興奮しながらボイスレコーダーのスイッチをつけるシーンです。言語学者であれば、津軽弁と鹿児島弁のバイリンガルに会える機会など珍しいため、サンプルを取りたいと思い、ボイスレコーダーのスイッチをつける気持ちがすごくわかります。倫理的にその場で勝手に録音することが必ずしも良いとは言えませんが、研究者の気持ちを的確に捉えており、面白いと感じました(少し大げさでもあるかもしれませんが)。

海巫-Haemu- ‘韓国の豊漁祭’

安世鴻 AHN SEHONG
1971年韓国江原道生まれ.ドキュメンタリー写真家として,中国残留朝鮮人元「慰安婦」,障害者・人権問題など,社会的マイノリティー層をテーマに写真を撮影・発表してきた.現在,名古屋市在住.
「海巫-Haemu-」は,韓国の様々な地方で行われる豊漁祭を20年近く追いかけたもの.人々の真摯な祈りとそれを神に伝える巫者(ムーダン)たちの芸能が鮮やかな印象を残す.
会期

2014年10月21日[火]–10月31日[金]10:00–18:00(土日はお休み,最終日は17:00まで)
会場

名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」
関連イベント

オープニングトーク 10月21日[火] 17:00–18:00 会場:プロジェクトギャラリー「clas」
講演会 10月28日[火] 13:00-14:30 会場:文系総合館6F ファカルティ・ラウンジ