かんこくのえいが

たまには感想めいた話も書いてみよう。
Cinemascapeはあくまで作品単位なので、俳優とか監督とかについてあまり書きにくい。「〜が好きなコメンテータ」の機能があって、私の場合、これを見てもらえば俳優や監督の好みもわかってしまうのだけれども、監督や俳優に点数やコメントが付けられるともっと面白いだろうなぁとも思う。

韓国に限ると、好きな映画監督を挙げるなら、まずはホ・ジノポン・ジュノイ・チャンドン。この3人は別格で、日本でも正当な評価を受けたと言っても良さそうで、三人とも日本で劇場にかかる前からプッシュしていた私としては嬉しい。ここまで評判になる監督ではないとは思うものの、ホン・サンスが評価されないのはちょっと悲しい。ホ・ジノポン・ジュノに並んで、日常の観察眼は優れているし、それを映像にするセンスはたいしたものだ。

他にも挙げるとすると、私は残念ながらJSAしか見てないので一押しと言い難いが、パク・チャヌク。筋はいい。後の二本も公開予定だし、見ている人には評価されているから、これから評価が高まっていくのだろうか。日本であまりかからないのが残念なお勧めは、リュ・スンワン。ぶっとんだセンスがお気に入り。私も何本も見ていないし、なんとも言えないところはあるけど、少なくとも、一部の人にはツボにはまるはず。

キム・ギドクは、好きな監督ではあるけれども、青い門で、「インディーズ系で小粒だけど光る」っぽい評価をしていたのが、魚と寝る女で化けたなぁってくらいの認識で、それ以後の作品をそんなに見てないけど、少々評価されすぎたかなぁという気もしていた。でも、公開予定の春夏秋冬そして春にはノックアウトされたので、これからがとても楽しみ。

イ・ジョンヒャンも、美術館の隣の動物園で、センスは光っていたけど、他の国の映画監督と並べて名前を出すほどとは思っていなかったけど、おばあちゃんの家は、びっくらこいた。あのテーマであれだけ見せてくれて、自分の中では巨匠入り決定。

チャン・ジンとかキム・ジウンとかは、まだ「何も言わずにこの監督の次回作は見てね」とまでは言えないけれど、そう言いたくなる作品を遠からず作ってくれるかもと期待しているかな。一方で、この二人は既にネタが尽きてしまったんじゃないかとの危惧もあるのだけれど。

期待してたけど息切れしてしまって悲しいベテランはパク・チョンウォン。彼の撮りたい作品は、今の韓国では資金が出ないのかもしれないなぁと思うところもある。イム・スルレも、作品撮りにくそう。パク・クァンスも才能はもう出つくしたのかなぁとちょっと残念。イム・グォンテクは、職人という位置づけっていうか、好きな作品も多いけど、ノックアウトまでされる作品ってあまり多くない。でも、素直に次回作を待ち続けてしまう。

イム・サンスはディナーが良かったので注目してたけどティアーズがどうもあれだった。でも浮気な家族を見ていないので、まだなんとも。チャン・ユニョンは次の作品を待っているのだけれども。二作ともいいんだけれども、次が来ないと、ねぇ。

一方で、猟奇的がめちゃめちゃ大好きな割に、クァク・チェヨンを期待する気持ちはそれほどには大きくなかったりする。友へ チングも好きだけど、クァク・キョンテクも迷うところ。彼は人の撮り方の暖かい人だとは思う。

あとは適当に名前だけ挙げてみよう。これからこのうち誰かが大物になってくれるといいなぁと。。。モ・ジウン、チャン・ジュヌァン、チョン・ジェウン、パク・ヨンフン、ムン・スンウク、イ・ミヨン。