ランダム・ハーツ

ランダム・ハーツ (1999/米)といえば、四月の雪 (2005/韓国)がプロットの類似を指摘されている作品。
・妻が事故に巻き込まれた
・妻は実は嘘をついていて不倫していて、不倫相手共々事故に巻き込まれた
・不倫相手の妻も同じように寝耳に水
・不倫された同士に恋が
というところが同じ。お互いに相手が不倫したが相手に事情を聞くことも出来ない葛藤といった描写にも共通点はある。
不倫された同士で恋に落ちる作品と言えば、花様年華 (2000/仏=香港)、今ひとたび (1989/米)(カズンズ 今ひとたび)や後者のリメイク元さよならの微笑 (1976/仏)等々多数。四月の雪と比べれば、ランダム・ハーツは事故の被害者同士の葛藤といった面が強く、フィアレス (1993/米)なんかとの類似点を指摘する声もみかけたが、ランダム・ハーツ (1999/米)と四月の雪 (2005/韓国)との類似ほどではなさそうだ。といっても、ランダム・ハーツを知らなければ四月の雪が作れなかったであろうと推測できる程の類似点は見つからなかった。私の頭の中の消しゴム (2004/韓国)は、大幅に設定を変えたとはいえ、医者の妻に関する設定等、リメイク元の日本のTVドラマ「Pure soul」を見ないで偶然出来たと考えるのが困難なのとは違う。かといって、上記に挙げた他の幾つかの作品の間の類似や純愛中毒 (2002/韓国)と秘密 (1999/日)の類似なんか(これらは、たとえ知っててやったとしてもまったく通常の創作活動なわけですが)と比べると類似点は多いわけですが、さてさて。
ホ・ジノランダム・ハーツのことを事前に知っていたかどうかは知りません。