『ソウルパラム大陸パラム―改革・開放政策下の中国朝鮮族実話小説』劉 孝鐘、中国朝鮮族を読む会編訳

朝鮮族を描いた短編小説集。ここに描かれているので全体像がわかるような本では決してない、あくまで文学作品集なわけだけれども、1990年代の中国東北地方の朝鮮族のおかれた状況が生々しく生き生きとして描かれている作品が揃っていてなかなか読み応えがある。朝鮮族映画『キムチを売る女』が公開されたばかりだが、この小説たちとも共通する空気があるような気がする。