『朴正煕、最後の一日―韓国の歴史を変えた銃声』趙 甲済著、蠔淵弘訳

映画『ユゴ 大統領有』のパンフでも一押しになっていた本。多分、日本語の本の中では一番正確・克明に大統領暗殺事件について書かれた本なのでは。非常にスリリングで読み応えがある。引用されている米国の公開文書でもまだ黒塗り部分があるとかいうこともあり、今後更に明らかにされる真実もありそうなのでそれは時代を待つとして、権力の中で発生してしまった、計画性に破綻のある権力奪取計画が行われていく様が「歴史」と「政治」をリアルに感じさせてくれる。是非読んでおきたい一冊。