韓国映画オタが非オタの彼女に韓国映画世界を軽く紹介するための10本

もう誰かやってたりして。

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
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元ネタがあってのアレンジなので、強引に行きます。自分でも突っ込みどころ満載ですが、ネタだと思って楽しんでください。

彼女の設定は

韓国芸能知識ははいわゆる韓流ドラマの主演俳優の名前を除けば、『僕の彼女を紹介します』のタイトルくらい聞いたことがある
サブカル度も高くはない、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

『シュリ』(カン・ジェギュ監督)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「シュリ以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。

『純愛譜』(イ・ジェヨン監督)『カル』(チャン・ユニョン監督)

アレって典型的な「韓国映画オタクが考える一般人に受け入れられそうな作品(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
韓国映画としてはこの二つは“映画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ナチュラル・シティ』(ミン・ビョンチョン監督)

ある種のSFオタが持ってる未来への憧憬と、考証もへったくれもない世界観を
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも韓国映画
「キャラ設定的にはありがちすぎるがともかく顔がいい」を体現するR
「美人であれば立っているだけでそれでいい」を体現するシオン
の二人をはじめとして、韓国映画好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

『怪獣大決戦ヤンガリー』(シム・ヒョンネ監督)

たぶんこれを見た彼女は「ゴジラだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカ人スタッフも加わって制作されたこと、
なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

『ラブストーリー』(クァク・チェヨン監督)

「やっぱり映画はラブストーリーだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「猟奇的な彼女
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるクァクの思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも2時間13分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
本作の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
イ・ジョンヒャンやホ・ジノだったらきっちり1時間40分にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2時間13分を作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえクァクがそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

『トゥ・カップス』(カン・ウソク監督)

今の若年層で本作見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
シルミドよりも前の段階で、カンの哲学とか撮影技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて
こういうクオリティの作品がこの時代にかかっていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく韓国映画好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる日本劇場用韓国映画でしかカンを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

『豚が井戸に落ちた日』(ホン・サンス監督)

ホンの「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらない日常を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じている。
「人間のいやらしいし日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の
源は本作にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

『初恋白書』(ユ・ジンソン監督)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういういかにも旧世代韓国映画が非オタに受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

八月のクリスマス』(ホ・ジノ監督)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に八クリを選んだ。
シュリから始まって八クリで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、韓国ラブメロ時代の先駆けと
なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

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文章をパクらないで初心者向けに自分が普通に選ぶとすると
イルマーレ
グエムル
『リメンバーミー』
僕の彼女を紹介します
『おばあちゃんの家』
『シュリ』
JSA
トンマッコルへようこそ
友へ チング
私の頭の中の消しゴム
とか?敢えて作家性の世界への紹介も含めた入門なら
シークレット・サンシャイン
『悪い男』
春の日は過ぎゆく
子猫をお願い
親切なクムジャさん
甘い人生
『クライング・フィスト』
『公共の敵』
春香伝』(イム・グォンテク)
『ディナーの後に』
とか?