ネット通販

ネット通販の流行の一つの影響で、実際に店を構えている所とオンライン大手との競争というのがある。
書籍で言えば、amazon.co.jpや、紀伊国屋等既存大手のオンライン販売。オンライン販売の一般のメリットである、
・営業時間を気にしなくても買える・
・持ち帰りが重くない
という以外に、
・品揃えが豊富
というのがある。これが大きい。既存の書店でも「注文」という手段はあるが、面倒なのでネットで手に入ると、とんと使わなくなった。既存の書店もe-honといったシステムで流通在庫の書店受け取りのサポートをしたりしていて、案外オンライン書店にない在庫がそこで見つかったりしてそれはそれで便利だったりもする。
店舗を構える書店のメリットは
・立ち読みしてから買えること
→これは、オンラインでも試読が少しずつ始まっているので状況がかわるかもしれないが
・品揃え自体で発見がある
→書店が売れ筋優先になってしまうとこの楽しみはなくなる
といったメリットもあったりするので、既存書店とオンライン書店どちらも大事にしたいけど、やはりオンライン書店に偏っていくと既存書店の利用頻度は下がっていく。変わった品揃えをして発見を与えてくれるような書店の経営は苦しい。

これと、DVDレンタルの実店舗と宅配レンタルとも似た関係にあるような気がする。
宅配レンタルは返却の「投函」の手間があるが、店まで返しに行くよりは楽だ。
オンラインの大手は品揃えがいいので、やはり重宝するが、一方で実店舗で品揃えから見つけるという楽しみの捨てがたい。
書店と類似の問題があると思う。

ただ、書店は、どちらの店で買っても、出版元の利益にはなる。しかし、オンラインレンタルは、大手でしか借りないと、大手レンタルショップは儲かっても、DVD発売元はあまり潤わない。人気DVDだとオンラインDVDレンタルも大量仕入れをしたりするが、やはり利益の分配という面ではオンラインに集中すると発売元の利益は短期的には減ると思われる。

やはり、新しいビジネスモデルが必要な時代なのか?