『あなたたちの天国』李 清俊著、姜 信子訳

韓国を現代文学を代表する作家で、映画『風の丘を越えて 西便制』の原作者としても著名な李清俊の代表作のひとつ。韓国におけるハンセン氏病と行政や開発を描いた良書が昨年和訳出版されまして。なかなかの本です。オススメ。
ハンセン氏病は今となっては治る病で、本書は歴史を綴った本ではあります。ここで強引にこじつけるとお叱りを受けそうですが、「多くの人に知ってほしい人の存在」というキーワードで言えば、韓国で障害者を主人公にした『裸足のギボン』は映画も小説も小説も素晴らしかったですが、映画の描写・演技のレベルの高さは、モデルの本人を描いたドキュメンタリーを見るともっとよくわかるのですが、イ・チャンドン監督、ムン・ソリ主演の『オアシス』も思い出します。いや、こういういい作品で世の中に問うている人々は別に韓国に限るわけではないので日本のそれに触れずに先に進むのはこの日記の癖だと思ってお許しいただければと思いますが、そこへ来て、