【大高宏雄の興行戦線異状なし Vol.73】シネコンシステム、考えるべき時期に来た - 文化通信.com

シネコンのメリットっていくつかあって、とりあえず行けば何かの映画をやってる(見たい映画が満席でも他の映画を見て帰ることも可能)とかいうのもあるけど、あたり映画とハズレ映画があっても箱と上映時間の調整でフレキシブルにプログラマすることで利益の底上げを図れることってあるんだけど(まぁそうはいっても直近一週間以内のプログラムを動員を見て変えるとかはできないのだけど。上映時間を事前に公開する都合や予約等の問題もあって)。そういう意味ではここの指摘って「それでも単発の箱よりましなんじゃないですか?」っていう感じがしなくもない。昔の系列っぽい箱だったら、どんなに客が入らなくても一定の日数上映せざるを得ない的な大前提で記事指摘の問題が起きないという側面もあったが…。
極論を言うと多少遊ばせ気味の箱さえ作っておけば問題点は減ったりするのだろうか。ただでさえばかでかいスペースの必要なシネコンでそれをやるって簡単じゃないけど。時に遊ばせるような箱を作るっていうのは客の入りが悪いときには不要なコストを払っていることにはなるけど、単発の館で縛る代わりにがらがらの日も同じ作品を流し続けるのと比べたらどうなんでしょうね。