花コリ・プレイベント「Grandma Ocean」上映+ミニトーク

5/11(金) 名古屋のシアターカフェにて。
韓国済州島の海女さんを描いたインタビューベースの短編作品ドキュメンタリーであり、ほぼ全面アニメーション。これが、とてもよかったです。当日のトークはもしかするとそのうち全文出るかも知れませんが。。。
ドキュメンタリーであって全面アニメーションというのはそれほど多くないと思います。
本作の構成は、ある海女さんへのインタビューがベース。本編中に時折ナレーション音声を織り交ぜて。映像はインタビューそのものの風景(音声と同期)と、回想部分は再現を混ぜたり、仕事風景の映像を混ぜたり、わかりやすい図的な絵を入れたり、と一般的なドキュメンタリーの作りを守ったちゃんとしっかり作ってある作品、これが「実写」で同じ構成を取っていたとしても、十分鑑賞に堪えたのではなかろうかと。で、これの画面はほぼアニメーションである、と。勿論、実写のドキュメンタリーにも手法も色々あるが、編集や絵やらで主張を作るのも、よくある。そのためにドキュメンタリーでも、素のインタビューのように見えて取材の結果を踏まえて台本を喋らすとか、行動も再現して撮ったりすることも、ある。これはアニメでも同じといえば同じなのだけれども、使っている絵という表現、本作で言えば絵からにじみ出る優しさも、表現、それを含めて本作となっている。こういう演出とするからこそ見てもらえる層もあるだろうし、アニメだから、なおさら本作は成功しているのではなかろうかと。
とても好きな作品です。心を動かされました。いい作家さんです。