『日中映画論』四方田犬彦, 倪震(ニイ・チェン)共著。阿部範之, 韓燕麗他翻訳、垂水千恵対談通訳等

四方田犬彦と中国と倪震映画評論家・脚本家が往復書簡の形で大島渚、謝飛、北野武、張藝謀、塚本晋也賈樟柯について論じつつ、日中の映画についての対談も採録。そして日中の映画について書簡をやりとりして締めくくる。
四方田犬彦の論はいつもの四方田節。これに倪震の映画論・映像作家論が加わって興味深い。東アジア映画圏というとらえ方の提起もされる。当然ちらほら韓国・欧米との対比なども出てくる。