読書

『越境の映画監督 日夏英太郎』日夏 もえ子著

2011年の本。日夏英太郎については過去に『シネアスト許泳の昭和 (シバシン文庫 5): 内海 愛子, 村井 吉敬: 本』(1987)(現在では入手困難? 図書館の蔵書をしているところは容易に見つかるのが救いか)で描かれているが、満州に生まれたとされる朝鮮系で、…

『わが街再生: コミュニティ文化の新潮流 (平凡社新書)』鈴木 嘉一著

コミュニティFM/街中映画館/フィルムコミッション/産業系観光ハコモノ施設等、フィルムコミッションといえば先日NHKでも北九州の市役所の話は振れられていたなぁ(本書とNHKのそれでは取り上げられた職員さんは別の方でしたが)

『テーマパーク経営論 -映画会社の多角化編-』中島 恵著

世界のテーマパークの規模、来場者数、経営(遊園地等含む)の話、国内映画関連施設と国内アニメ関連施設(既存に限らず、すでに閉鎖、計画のまま中止等を含む)について設立経緯と現状等を。一部海外言及もあるが、韓国のそれらも比較記述してほしかったな…

『字幕屋に「、」はない (字幕はウラがおもしろい)』太田直子著

ライトな読み物としてはおもしろいです。この方の前の本もよかったですが。深い本ではないけれど、それでも字幕をこれから手がけたい人にも「はっ」と思う話があるのでは。もちろん、経験者も「そうそう」っていうのがあったり。 そういえば、以前某洋楽のPV…

『白石(ペクソク)詩集』: 白石著、青柳 優子訳

1930年代に活躍した詩人の詩集。

『北朝鮮 14号管理所からの脱出』ブレイン ハーデン著、園部 哲訳

脱北者「申 東赫」をアメリカジャーナリストが取材して書いた本。

『民俗学の可能性を拓く: 「野の学問」とアカデミズム』: 岩本 通弥, 菅 豊, 中村 淳著

民俗学の本で、伊藤亜人早大教授が「民俗文化と文明世界」というテーマで一つ書いてて韓国への言及もあり。

『母をお願い (集英社文庫)』申 京淑著、安宇植訳

母とは。読み応えあります。

『アン・チョルス 経営の原則─ソウル大学白熱講義』アン チョルス著、福田 恵介訳

医師時代に開発したPCのウィルス対策ソフトで成功した韓国ITベンチャーな経営者が語る。

論究ジュリスト(2012年夏号)2号「特集 裁判員制度3年の軌跡と展望」「特集 国際化時代における家族法の課題」 (ジュリスト増刊)

裁判員制度についてですが、比較で韓国の国民参与裁判制度、台湾の人民観審制度記事も。

『スティーブ・ジョブズ II』ウォルター・アイザックソン著、井口 耕二訳

有名すぎる本書ですが、ピクサーを育てた一人でもあり、ディズニーのアニメの現代史としても欠かせないので。

『スティーブ・ジョブズ I』ウォルター・アイザックソン著、井口 耕二訳

『今井正映画読本』今井正監督を語り継ぐ会編

時代を代表する日本の映画作家であり、当時なりの良心であった彼…しかし今ひとつ影が薄くなりがちな彼についての本。 ここに敢えて書いた理由は、戦中の彼の作品に朝鮮半島がらみの作品があること(『望楼の決死隊』(1943)等)の他、『望楼の決死隊』と『愛…

サムスン帝国の光と闇べ ヨンホン(蠔淵弘)著

サムスン/李健熙関連本は日本語でも既に幾つかあるのでこれが特にいいのかどうなのか、まぁ少なくとも日本語のまとまった書籍では最新かしら、と。 ええと、ここで敢えて言及するとすれば、李健熙の父李秉竽のみならず、兄李孟熙についても言及があり、もち…

マンガ研究 vol.12: 細萱 敦, 小野 耕世, 呉 智英, 長谷 邦夫, 茨木 正治, 宮本 大人, Matt Thorn, 藤本 由香里, 宣 政佑, 日本マンガ学会

マンガ研究、のバックナンバー。特集の一部に韓国台湾中国のマンガ事情についてありのため。宣 政佑の当時の記述があったりしたので。 この辺をチェックしている理由に関係するのは 韓国の漫画を紹介した日本での情報 - Togetter とか 宣政佑氏の語る韓国漫…

智場 #107 Web2.0はどこへいくのか: 東 浩紀, 井上 明人, 上田 昌史, 梅田 望夫, 金山 智子, 公文 俊平, 霧島 朗子, 鈴木 健, 宣 政佑, テッド・ネルソン, パク・サンウ, 濱野 智史, 平本 一雄, 松村 太郎, 山根 信二, 吉住 唯

智場のバックナンバーで2006年のもの。メインはWeb2.0がどうとかで、正直な所今となって読む価値が高いとはあまり思えない(「あまりない」といっても、ゼロとは言わない。特に梅田望夫界隈の議論をくまなくチェックしたいような人ならまぁ読んでもよいので…

『書物と映像の未来――グーグル化する世界の知の課題とは』長尾 真, 遠藤 薫, 吉見 俊哉編

『書物と映像の未来 グーグル化する世界の知の課題とは』moreinfo 本、映像、ライブラリ、ネットワークといったテーマでどの章も興味深いけれど、 第7章 これは誰の映画か?――ドキュメンタリー映画とアジアの共通の記憶 テッサ・モーリス―スズキ〔オースト…

『海外駐在力 成功を導くための実例34』日下 啓著

こういうタイトル・趣旨の本は、実用的価値があっても「そういう視点で物を断言して良いのか」的なあれれ感が大なり小なりあるのが大抵だと思うけれど、まぁその中にあってはまだましな方かなぁ、と。著者の見聞きしたエピソードから海外に出た日本人が経験…

『インド財閥のすべて (平凡社新書)』須貝信一著

これで「すべて」って言っていいか疑問はあるが、まぁ面白く読んだ。

『図説 韓国の国宝 (ふくろうの本/世界の文化)』水野 さや著

当たり前だけどカラー写真がいっぱい。手元にあると何かの時に見返せていいかな。

『ヌードルの文化史』クリストフ ナイハード著、シドラ 房子訳

スイス系ジャーナリストのヌードル本。一応東西のヌードルや歴史等々。奥さんは中国人だそうで、日本にも滞在して娘の名前は日本風に日本語文化で育ててエトセトラ。

『成均館儒生たちの日々 (下)』チョン・ウングォル著、佐島 顕子訳

ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』の原作 それなりに楽しく読めた。

『成均館儒生たちの日々(上)』チョン・ウングォル著、佐島 顕子訳

『土地 第3巻』朴 景利著、金 正出監修、金 容権訳

シリーズ第三巻。

『消えた学院―日中共学を実践した「青島学院」の三十年を追う』米村 秀司著

日本の中国進出から終戦までの間で、少なくとも名目上は日中共存を目指した(中身も目指した形跡は当然ある)青島学院。その評価や本書の扱いには議論の余地があってむしろ当然だが、調査は簡単ではなく、歴史から消えてしまうなら残念なことで、より調査を…

『マレーシア新時代‐高所得国入り‐ (創成社新書49)』三木 敏夫著

マレーシアのこれからというのも、また楽しみです。

『演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために』フランク・ハウザー、ラッセル・ライシ著 シカ・マッケンジー翻訳

演劇の演出家向けに書かれた格言(?)集? 結構頷いたり発見になったりするのは自分にはあったけど。書籍代に見合うかと言われると難しいけど演劇やる人は読んどいてもいいんじゃないかなと。演劇中心ではあるけれども、演技と演出に興味があれば何かしら感…

『中国語の歴史―ことばの変遷・探究の歩み (あじあブックス)』大島 正二著

奥が深い…中国語だけの話じゃないけど。発音、文法その他の変遷そのものとその解明、研究の歴史についても。まだまだ研究は続く。まだ未解明の点の多い中国を含めた東アジアとその周辺の言語の歴史については、一方の研究の発展が他方の研究に寄与するような…

『地雷原の子どもたちと共に―カンボジア地雷撤去キャンペーン活動の軌跡』大谷 賢二著

政治の色々あれあれとあると、どこの国でも起きてもおかしくはない。しかし今のカンボジアにはこういう歴史は確実にある。

『中東民衆革命の真実 ──エジプト現地レポート (集英社新書)』田原 牧著

これを真実を言い切られてもどうなのかよくわからないが、現地の声を聞くにはこういう本も資料には使えるのではないかと。映画自体はジョークでもあった『ビン・ラディンを探せ!〜スパーロックがテロ最前線に突撃!〜』(「松嶋×町山 未公開映画祭」にて取…