『字幕屋に「、」はない (字幕はウラがおもしろい)』太田直子著

ライトな読み物としてはおもしろいです。この方の前の本もよかったですが。深い本ではないけれど、それでも字幕をこれから手がけたい人にも「はっ」と思う話があるのでは。もちろん、経験者も「そうそう」っていうのがあったり。
そういえば、以前某洋楽のPVがTVで取り上げられてたときに歌詞日本語字幕が出ていて、「あの番組の字幕は翻訳としての質がひどかった、別の局の別の番組の字幕はまだましだった」的な話が出てたことがあったけど、私から見ると「字幕の秒当たり字数」が明らかに後者が多かったので、局や番組の方針(ターゲットの違い)か翻訳者の判断か知らないですけど、字数制限が全然違う字幕の質を比べても意味あんまないと思いましたがそこに言及してる人があまりにも目立たなくてちょっと寂しかったです。