『愛新覚羅 王女の悲劇―川島芳子の謎』太田 尚樹著

清王朝の関係者の生き残り。満州系で日本国籍を持ち、動乱の戦前・戦中を生き、日本や中国、満州系の要人、政治家、軍人、舞台・映画俳優などとも交友をもちつつスパイとして動き、また和平への動きも試みた。歴史に翻弄された一人の女性。李香蘭など多くの関係者が彼女の実像に語っているが、まだまだ掘り下げると出てくるような気がする。
満州系のひとびとと文化。これはこれでまた難しい問題のようだ。