『光の帝国』キム・ヨンハ著、宋 美沙訳

現在進行形で韓国小説界を引っ張っている一人。『阿娘(アラン)はなぜ』も面白かったが、この作品も、現代韓国を舞台に、韓国と北朝鮮の関係あっての設定。スパイであることを忘れていた男の元に北からの指令が・・・。そして、人間の不条理と現代韓国を同時に描いている。なかなか読み応えあり。キム・ヨンハは映画脚本にも携わっているし、要チェックな人物。他の作品の邦訳が出ることが望まれる。