『平城遷都1300年記念出版 NARASIA 東アジア共同体? いまナラ本』松岡 正剛著・編集、日本と東アジアの未来を考える委員会監修

なかなか面白い1冊だった。お勧め。執筆者は40人でテーマもさまざまなので記事ごとに出来不出来に差はあるけれど。。。最初は東アジアをまたにかけて活動しようという人たちが、どういう視点で経済・文化交流をしようとしているのかというのがよく見える論が多かった。それぞれの論にそのまま賛成するかどうかは別にして、「こういう視点で動いている人がいるんだ」というだけでも読み物としてGoo。その後は本書のテーマたる平城京時代の歴史にスポットを当てた話題や、言語その他文化幅広くに及んだ論が読み応えある。東アジア各国の現代美術も挿絵としてふんだんに取り入れられており、それもとても美しい。韓国アートウォッチャーも読んでみては?