花開くコリア・アニメーション2012|Korean Independent Animation Film Festival

花コリ、毎年プログラム毎にサブタイトルをつけ、テーマごとに作品を固まるようにプログラムしています。年によって切り口が違うので一概に比べられませんが、
2011はInside/Outside/Youth
2012はLife/City/Nature
InsideとLife、OutsideとCityはちょっとテーマが似てました。同じではないのでそれぞれで比べることはしませんが、2012年でいうところのCプロ、Natureに属するタイプの作品は2011年にはそれほど見なかったような気がしました。私は理由は知りませんので、勘違いかもしれませんし、偶然かもしれませんし。簡単に感想を。…といっても睡眠不足でくたばっておりましたので、コメントを省略した作品も決して悪い作品ではありませんと補足しておきます。

短編Aプログラム(78分/8作品) Life
「レオン」チャーミングな作品でした。「ゾウ」これも、暖かい作品でした。「トト」子ども表現と。なかなかよくできているのではないかと。「男は泣かなかった」これは、感動します。10分を切った短編の中での傑作かと。

短編Bプログラム(81分/9作品)
「ソウルに暮らす子猫」とてもなじみやすい作品でした。「善良な人々の町」犯罪被害者遺族もので、その絵には十分な深みがありました。「ハトは飛ばない」わかりやすい作品であるんですが、絵作りもリズムもしっかりしていて、ハイレベルな作品でした。「片想い」親と子の関係をしっかりアニメーションで描いた作品で説得力と見せる力のある絵が両立してたかと「LANGUAGE」言語・文字をネタにしてなかなかよくできていたかなと。「VIEWPOINT」「ラクダたち」イマジネーションがわき出てくるようでステキな作品でした。「Ah」コミカルで皮肉が効いて、ちょっとエッチネタもありましたが、スターウォーズパロディなどなど。面白く見られた作品「City」これはストレートにヤラレタって思いました。表面的に見る限りは独創的という程でもなく、CGで似たようなのさらっと作る人だって今までにいたと思いますが、一人一人が丁寧なのと、色使いが繊細で心を射貫かれました。人、と人々で形作られる「都市-City」に目が釘付け。キム・ヨングン、キム・イェヨン両監督、昨年の「お散歩いこ」も映像表現であるというのを生かした作品でショックを与えてくれましたけれど、この才能には今後も注目していたいです。

短編Cプログラム(78分/8作品)
「The Water 〜 船頭多くして 〜」リレーアニメーションでイマジネーションがどんどん展開していく。ぱっとみ誰がどこを担当したかわかりにくいのですが、ゲストのハン・アリョムさんが自分のパートを象の所と解説していたところからすると、エンドクレジット時に「ちょうど監督名称が出ているあたりがその監督の担当」と思っていいのかしら、などと推測しましたが。。。
「キラキラ」美しい思いと美しい色
「6月の山」みずみずしい自然と人
「淑女たちの一夜」こゆのスコーレの木全支配人好きなんじゃないかなぁ。あいち国際女性映画祭に期待(褒め言葉)「Natural Urban Nature」カン・ミンジ監督の新作。素材が踊ります。ステキな作品です。

長編アニメーション「家」(82分)
こういうアニメーションもっと日本でも見られて欲しいですね。古き家を守ろう的(的、なだけでその通りと断定するのはまたちょっと違うと思いますが)にも見えるストレートなテーマですが、リズム等とてもよいです。生き生きとして