『ル・クレジオ、映画を語る』ル・クレジオ著、中地 義和訳

フランスの映画通(?)作家の映画語り本。戦後日本映画への言及もあるし、比較的近年に近い所ではキアロスタミなども。しかし、案外終盤に近年韓国映画推しが出てきて、短いながらもパク・チャヌクイ・チャンドン、イ・ジョンヒャンへのインタビューも収録。2007年が原著なので今となっては古い感がないではないが、あとがきによれば本当はもっと韓国映画について色々語りたかったところをご夫人の意見で削ったのだとか…。いやまぁ、近年の日本映画の新鋭の影は薄いんかなぁと思ったりもするわけですが、映画ファンなら本書を楽しめると思いますよ。