20のアイデンティティ

20の2と0を別々に読むと異と共というのと同音だから異共という原題だそうな。異と共、同じパーツを持っているのに、相反するような意味の文字。こいつは超豪華な韓国映画アカデミー出身監督20人のオムニバス。韓国映画アカデミー20周年作品だっけかな。
ホ・ジノ以外では、やはりポン・ジュノのシンク&ライズ。コメディです。ストーリー紹介やレビューはgoogleで探してください。映画ファンならオチにやられること間違いなし。
「大きな木の下で」(「愛人 新イエローヘア」脚本のパク・キョンヒ作品)、イム・スルレがゲスト出演しているって大うけだった人がいますが、それはあまりにマニアックすぎる受け方なので、それはそれとして、まぁまぁほのぼのな映画。

「Fucked Up Shoes!」(「我が心のオルガン」プロデューサ、「故郷の春」助監督のユ・ヨンシク作品)、飲み屋でえ座敷に上がる時にばらばらに置かれてしまう「靴」20組を使ったほのぼのおかしい作品。

「Pass Me」(「少女たちの遺言」監督のキム・テヨン作品)、「時間が止まる」というテーマを使った、いい雰囲気の作品。

「秘密と嘘」(こちらも「少女たちの遺言」監督のミン・ギュドン作品)こちらは対照的に、笑える作品。別にそんなにひねってあるというほどでもないんですが、私はオチは読めなかったです。

「Race」(「シングルズ」のクォン・チリン作品)かなりべたべたなんですが、落としたい男と利用したい女の駆け引きから起きるどたばたコメディ。

「オー・マイ・ベイビー」チョン・ビョンガク作品、この監督の関わった作品は、ここ数年日本に来ているものには入ってないのですが、まぁ淡い恋のお話で、悪くはないです、この作品だけがそうなわけじゃないんですけど、もう一皮向けて欲しいなぁ。

「20の質問」(「4人の食卓」のイ・スヨン作品)。べたべたなんでオチが途中で読めて間抜けなんですが、テンポのよいコメディです(怖いという人もいますが、もちろんそれも正しいです)。

「2時」(「火山高」のキム・テギュン作品)。「火山高」という作品だからといって見くびってはいけません。。。といっても、監督も悪くないんですけど、何よりイ・チョンアが可愛すぎです。同じコンビの「オオカミの誘惑」が東京国際でかかってましたねぇ。

「20ミリの厚み」(「イルマーレ」のイ・ヒョンスン作品)。「イルマーレ」だけ見てもそういうイメージにつながらないんですけど、フェミニスト映画作家だそうで。確かに、男女の関係の妙をうまく描いていたかな。

あとの作品は、あんまりぴんとこなかったということです。まぁ才能を感じるものがなかったとまではいいませんが。