殴り殺される覚悟で書いた 親日宣言

チョ・ヨンナム著。

この2年くらいカラオケで彼の歌を歌ってなかったなぁと久々に思い出した。彼がかの国の国民的芸能人であることは疑いない。
さて、本の中身。彼は研究家でも専門家でもないので、分析や記述の「正しさ」という点ではコメントは差し控えるけれども、記されたものから感じる「感性・感覚」について言えばを、彼はとてもまっとうな人だと思う。翻訳本なのでどこまで彼の言いたいことが正しく伝わっているかは判らないが、この内容なら、彼を応援したいと素直に思う。
いろいろ感じたままを書いているので、この本から恣意的に引用して「彼の本音」を作ると、二つの正反対の「本音」を作るのも簡単にできそうなこの本なので、彼の発言の引用を見つけてもそれで全体像をつかもうとするのはよした方がいい。彼は政治家でも思想家でもないのだから、互いに矛盾するかに見える言動があっても何ら不思議ではない普通の人だ。この件に関して産経の訂正報道事件とかあれこれ出ていて、この件に対する彼の対応もすばらしいとは言いかねるが、騒ぎになってしまったからにはそう対応しなきゃしゃあないと同情するところもあるし、やはりこの本をちゃんと読めば、彼の発言を断片的に報道するとやっぱりこうなるんだろうなと思うところもあるし。
参考までに。
http://k-mokuson.at.webry.info/200504/article_47.html