『日独関係史 一八九〇-一九四五〈1〉総説・東アジアにおける邂逅』工藤 章, 田嶋 信雄編

19世紀末の日本でのビジネスについてドイツで語られた記録として引用された部分を本書から更に引用

同じアジア人でも、契約に忠実な中国人とちがって、日本人相手では契約の効力に限界がある。というのは、一方の当事者が事情によって契約履行が難しくなった場合、他方は進んで解約を認めてやるのが筋だと、日本では考えられているからである。逆に、相手の窮状を知りながら、なおかつ「相変わらず契約の遵守を要求するなら、それは不徳義な行為だと」日本人は感じるのである、と

変わった部分とそうでない部分とあり。