『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』ウンベルト・エーコ, ジャン=クロード・カリエール著、工藤妙子訳

とても面白い本だった。『薔薇の名前』等のエーコ、『存在の耐えられない軽さ』等脚本のカリエール。本中毒の二人の対談。対談だけに内容の正確さについては怪しいが興味深いエピソードが多い。二人が映画ジャンルにも関係あるだけに、映画の歴史に関する脱線話題もちらほらあり、ブニュエルから聞いたエピソードだとか(『昼顔』に出てくる箱の中身についてのエピソードも面白い)、『カサブランカ』の脚本が高値で取引されている話とか、