『外国人へのまなざしと政治意識―社会調査で読み解く日本のナショナリズム』田辺俊介著

考え方の「因子」の相関をデータで見ている。テーマの大きな一つは外国人へのまなざし。これにゼロ年代の日本人の投票行動(自民圧勝衆院選民主圧勝衆院選、石原の第三期都知事選など)とそれらの因子の関係も示唆深い。これに批判改善の余地がないというわけではなかろうが、本書レベルに達しない印象論や表面的な考察に惑わされないことは重要かと。