『これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇年史 (平凡社新書)』和田 春樹著

新書で文章はちょっと調子に乗りすぎた感があるけれど、一定水準以上の調査がなければ書けない水準のものであるのは参考文献や言及文献でわかるのだが、あくまで「一定水準以上」であるという以上には水準自体への評価はとどめておくとして、しかし、本書をきっかけに追加で調べ物をしようという入門者がいてもいいような興味深いエピソードの紹介などもあるので、まぁ、新書だと割り切れば「あり」かな。
まぁ、いわゆる「左嫌い」がバッシングしたくなる部分で私も気になるところが勿論あるのだが、amazonの一部の評の全否定ぶりは「これは僕の知ってる朝鮮史じゃなー」系がぷんぷんしていてそれはそれでこっけい。