2011-02-20から1日間の記事一覧

『尼港事件の背景を探る』

佐藤 誠治著 各種戦後文献、当時の文献、当時の新聞等をつきあわせて、日本のシベリア出兵時期にロシアの極東日本に近い町で起こった日本が被害を受けた事件の背景を探る。調査は非常に綿密に行い、史料比較で公平に努力している。入門書としては悪くないの…

『帝国の残影 ―兵士・小津安二郎の昭和史』

與那覇 潤著 小津安二郎研究。作品鑑賞と彼に関する文献の調査をつきあわせて、主に戦争と彼の映画を中心に掘り下げる。映画の専門家というわけでもないようなので、小津解釈としてどうなのかというのは私には判断はつかないが、こういう視点で見るのも貴重…

『ラオスを知るための60章 (エリアスタディーズ85) (エリア・スタディーズ)』

菊池 陽子編著, 阿部 健一編著, 鈴木 玲子編著 ラオスだけでこれだけまとまった入門書ってそう多くないのかな?オススメ。

『訓民正音』

趙 義成訳注 ハングル制定のあたる訓民正音関連文書の和訳と丁寧な訳注。ハングルの歴史に興味があれば是非。

『冷戦の追憶-南北朝鮮交流秘史』

金 錬鐵著、李 準悳訳 統一部長官経験者の語る南北関係史。太陽政策支持的立場(というより、私は実務主義だと思うのだけど)。結構映画好きな方のようで、映画と比較した現実とかの言及が案外多いので映画屋的にも面白かった(それを抜きにしても面白い本だ…