『アジア系アメリカ演劇―マスキュリニティの演劇表象』山本 秀行著

アジア系アメリカ文学研究者が演劇分野を取りまとめた。非常に面白い。まぁ、あくまで演劇ジャンルのある系譜なので、これだけ読んでも全体がどうとか言えないのだけれども、アメリカにおけるアジア系のステレオタイプの話題もあり。後半は取り上げる作家がジェンダーに踏み込んだ作品を増やしてくるのでその手の話題も多数。当然初期はブルース・リーも取り上げられているし、映画版は評判が悪い「Mバタフライ」の演劇版が何だったのかなど。興味深い話題多数。